まず、こちらアメリカの話。MLBはいよいよプレーオフに向けて激しいワイルドカード争い。我らがサンディエゴ・パドレスもしっかり食い込んでいる。交流戦の多いアメリカだが、シーズンの終盤は同リーグ同地区どうしの対戦がメイン。昨日まで続いていた、今年あまり相性の良くないLAドジャーズとの4連戦は、はらはらさせられどおしだったものの、結果的には3勝1敗と勝ち越し、今日から現在ワイルドカード争いの首位であるSFジャイアンツとの3連戦になる。今年はジャイアンツに対しては相性の良いパドレス。この直接対決でゲーム差を縮めたいが、今回はボンズ700号を期待し、祭りと化しているであろうサンフランシスコでのゲームなので楽には勝たせてもらえないだろう。来週火曜日からはいよいよホームPETCOパークに戻ってきてLA,ARI,SFとの連戦となるので何度か応援に行く予定。最後まで夢を見せてね。
で、日本のプロ野球はついにストに突入したそうで。この騒動の間、日本を離れてしまっているのでテキストの情報でしか知らないのだが、いずれは日本に帰る身なのでこのニュースだけは気になって仕方がない。”習慣ベースボール”さん、’”関西アレ野球ニュース”さんあたりをポータルにして、あちこちのブログの見解などをちょくちょく読ませていただいてます。
自分の立場としては、東京を去られてしまったものの、未だ北海道日ハムファン、で今回のストは日本のプレーオフ争に影響があるのは痛いが、選手会支持です。とはいうものの、仮に新規球団などで12球団2リーグが維持できたとしても、現状維持ではプロ野球界の構造自体がもたなくなりつつあるのも確かなようなので、これからどう改革できるかの方が本当は大事だろう。というわけで、野次馬の床屋談義とは自覚しつつ、日本のプロ野球界にこうなってほしいなというのを考えてみたい。
経営者側の無能ぶりが批判されがちだ(し、実際とても支持できない状態であるのは確かだ)が、こうした球界の改革というのは本来オーナー連中で進められる見込みは薄いだろう。これはオーナーの姿勢や手腕云々という問題より、そもそもオーナーとは自分の球団をいかに運営するかに権限をもっているのであって、リーグ編成や球界全体の立場とは異なる立場にいて当たり前だからだ。となると球界の改革というのはプロ野球機構なりコミッショナーなりが旗を振って、各オーナーの利害を調整しながら全体の底上げを図るべきで、この大変な時期に安直にこの役を引き受けながら何も出来ず逃げ出した現コミッショナーがどうしようもないという意見は当然なのだが、実際日本でこうした改革を進められるタイプのコミッショナーというのはなかなか現れないだろう。(そう考えるとJリーグにおける川渕さんという存在はいいにつけ悪いにつけ稀有な存在であることはJリーグでは幸運だったといえる)
そう考えると、次のコミッショナーが誰にしろ、それこそ選手会長の古田に匹敵するぐらいの人物であることはあまり期待できないと思うので、ここは今後も球界改革の主導権を握り続けるであろうオーナーをはじめとする各球団経営側の事情を一度整理しておいたほうが良い気がする。
ということで、まったくの邪推ながら、これまでの報道をもとに日本プロ野球の各球団経営陣の思惑を推察してみた。
読売:自ら選手年棒を高騰させ、自分の首を絞めていたかのようにみえるが、多分これまでは
会社の体力からすればほんとの問題ではなかったと想像できる。むしろ問題意識にある
のは長嶋の復帰絶望と松井のヤンキース流出で今後の人気(視聴率)回復の目途が
全く立っていないこと。日本テレビをかかえてるだけに実はどこよりも深刻に考えている
のではないか。このため、1リーグでの新しい組み合わせでの化学反応を強く期待して
いる。今で言えば、巨人vs阪神や巨人vs中日に加え巨人vs西武、巨人vsダイエーは
視聴率とれそうだし、そうなったら巨人vs横浜や巨人vsオリなどやりたくも無いので、チ
ーム数を厳選して減らしたいという意識がある。
(球団数が減っても編成の変化で恒常的に弱いチームは新たに発生する確率は高く、
長期的にはプロ野球の市場縮小に向かう可能性が高いのだが、そこまでは思いがいっ
てないのか?)
阪神:もともと地元を中心に球界で二番目にファンの多い球団であり、昨年久々に優勝できた
こともあり現状にあまり不満はない。巨人戦の放映権は魅力の一つだが、ファンの声によ
っては交流試合などは実施してもよい。ただ1リーグで巨人放映権のパイを奪い合うのは
本意ではない。
中日:現状維持なら十分やっていけそう。ただし1リーグで放映権のパイを奪い合いは本意で
はない。
ヤクルト:とりあえず現状維持派。フジテレビのバックアップをもう少し活用したいところ。ただ、
読売と同じ東京都内で同リーグということから観客動員に占める積極的ヤクルトファンの
比率は低く、巨人におんぶの姿勢は否めないか。
横浜:うーん、どうなんだろ?TBSとの連携、首都圏での集客はまあまあ?。あまり旨味の感
じられる収益元が思いつかないが、かつての大洋ホエールズではなくなり複数企業の参
画経営ということでうまくやりくりできているのかもしれない。ただし特定企業の広告塔に
なってないので広告費効果としての資金をどれだけ集められているかはわからないが。
広島:オーナー会議で合併承認を棄権し、市民球団として、ファンの気持ちを組んだ姿勢を
強く見せたが、実は1リーグ化されると最も困る球団ではないだろうか。もともと営業努
力(より売る)より経営努力(きりつめて赤字を抑える)が目立つ運営なので、巨人戦放
映権が減るのは相当深刻なはず。
またここでの地元ファンののりの悪さが「坊ちゃんスタジアム」という素晴らしい球場を
持ちながら中国四国地方への本拠地移転あるいは新規参入という他企業の参入へ
二の足を踏ませているのではとも邪推。
西武:過去にはそれなりの経営実績をあげファンもそれなりに多いが、おそらく将来には悲観
してそう。森監督下で幾度と優勝を重ねたが、その後は松井稼、松坂くらいしか看板選手
を生み出せていない。今は松坂でミーハー人気ももっているが、逆に将来松坂の大リーグ
移籍以降の人気戦略が全く立っていない。ただ、フロントから根本さんがいなくなって以降
スカウト戦略はあまりうまくないし、堤オーナーはもはややる気を失っているのかも。邪推
だが、今回の1リーグ騒動を当初ひっぱっていたのは、将来の西武球団と安定した経営
まで持っていくところまで考えてるわけではなく、1リーグ化による巨人戦などで手っ取り早
くブランド力を上げ、今より高い値でどこかに球団は売っぱらってしまおうと考えてるか。
オリックス:かつて「頑張ろう神戸」でわいたチームの面影はなく、ここ数年の選手放出&獲得
の流れを見ていると強くしようという気がほとんど感じられず、地元でも多くのファンを失い
つつある。オリックスという野球チーム買収以前の知名度から考えると本社がプロ野球参
画で得た利益は既に十分であり、あとはいかに高く球団を売っておさらば出来るかにかけ
ているかのよう。このため、チームのブランド力を手っ取り早くつけるため合併による買得
選手補強と巨人戦と中心にした1リーグ化実現に必死。
近鉄:正直いまだ真意を図りかねている。合併発表後も球界への余計な口出しをやめていな
かったあたりは、1リーグ化後の球団売却での旨味を求めていたように思えたのだが、実
質オリへの吸収に近い形で経営権も2割ぐらいしか持たないのであれば、仮に1リーグ化
成功後、オリっ鉄をどこかはぶりのいい企業に身売りして2割の利益を得るより、今単独
経営のうちにどこかに売ってしまった方が得だとおもえるのだが、1リーグ化への流れ作
りのためオリックスから相当おいしい提案をされているのか。
日ハム:北海道移転により新たな人気獲得に成功。東京ドーム開催の継続で以前のファン離
れもいまのところあまりなく、地元企業との提携もさかんで、おそらく現状維持になっても
強い文句はないのではないか。ただ、巨人戦放映権料などとれるのもならとっておきたい
ので、勝ち組の仲間入りをねらっている。
ダイエー:かつて王監督体制が出来た以降はチーム力も上々。地元での人気も高く、観客動
員、地元との提携も文句無し。正直これでほんとに赤字だというのであればプロ野球の
ビジネスモデルの根本から見直さないと日本の野球は滅びると思う。ただ親会社の経営
が悲惨な状態なので、球団の収支と親会社の収支が分離されないなか、球団にしわ寄せ
が来ているだけで、実情は健全経営であると信じたい。とすれば、交流試合などは賛成派
だが現状維持でもやっていける派だろう。
ロッテ:千葉移転以降、圧倒的多数ではないものの他球団以上に熱狂的なファンを獲得。今年
は合併騒動や新規導入のプレーオフ制度により、観客動員も集めているが、例年の動員
力は西武ダイエーに比べると見劣りするか。多数の球団が集まっている首都圏で必ずし
も強い球団ではないため、マスコミへの露出度が少ないのが問題。親会社のからみから
韓国プロ野球との交流強化なども狙っていると思われる。
偏見もたぶんに含んでいるであろうが、このあたりが現状の各経営側のスタンスではなかろうか。これをベースにどういう問題をどう解決していくべきか勝手に意見を述べてみたいと思うが、長くなったので次回に続く・・・
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