今日はPETCOパークに行くべきだった・・・
NL西地区上位直接争いの真っ只中にある我らがサンディエゴ・パドレス、先週はSFジャイアンツに連勝したものの、首位のLAドジャースとの対戦では2勝1敗。結局絶好調のドジャースに対し、ゲーム差を詰めることが出来ないまま、今日から地元PETCOパークに舞台を移し、再び両チームとのガチンコ対決中である。本日はジャイアンツ戦。途中からTVで観戦してたのだが、僅差の緊迫した展開が続いた。今期ジャイアンツにも相性のよい先発ピーヴィーが前半は好投をみせ、グリーンの2ランHRでリードしてたものの、今日は毎度歩かせてしまったボンズからやはりピンチのきっかけを作ってしまい、2−2で追いつかれながらも中継ぎラインブリンクの力投、パドレスは7回裏に追加点を入れ、ラインブリンク→大塚→ホフマンの黄金リレーで1点差を守りきりまずは1勝。大塚の回にはこれまた唯一歩かせたボンズが進塁を重ねヒヤッとするピンチを迎えたが、ロレッタの好判断の返球、今日から復帰した捕手ヘルナンデスの技ありの本塁好守にも助けられ追加点を許さなかった。いやーこのハラハラドキドキ感はやはり球場で味わいたいものです。
私自身は去年からサンディエゴにやってきてのにわかファンであって、これまで長きに渡り詳細なレポートを行い日本に帰国した今もなおパドレス情報を伝えてくれている"つかみタイムズ"さんや毎試合の詳報を伝えてくれている"haruのブログ"さんから比べれば取るに足らないパドレス&MLB知識ですが、こちらで生活をしていて素人なりにMLBのいいとこ、悪いことが見えてきた。一方、日本プロ野球はチーム合併、1リーグ案で大騒動になっているようである。日本の状況を生で知らないので、いままでここでコメントはしてこなかったのだが、今日は簡単に日米野球の比較も入れながら、「私にとって観たいプロ野球」について。
1.何球団だろうがプロ野球の1リーグ化はとにかく反対
日本のスポーツファンのブログなどを見ると、球団数削減にはほとんどの人が反対なものの、Jリーグの影響か1リーグ化に関しては球団数さえ減らさなければ歓迎という立場の人もいるよう。しかし、ここでサッカーと野球は全く異なると考えたほうが良い。一番大きいのは年間の試合数だ。サッカーは週に1,2回程度しか開催されないが、野球はほぼ毎日。サッカーなら試合数が少ないので1勝の価値が大きい分、弱いチームのファンでも「ひょっとしたら今日は勝ち試合が見れるかも」という興味が持続できるし、3連勝でもすれば順位は大きく動く。また強豪チームとの対戦も年1,2回しかなければその組合せへの魅力も残る。しかし野球は弱いチームでも試合数が多い分、それなりには勝つ。単に1試合の勝ち負けでは興味は持続できない。おそらく7月にもなれば下位順位のチーム同士の試合に対する興味は野球の場合、オープン戦以下の価値にしかならないだろう。そして多分、ほとんどのチームのファンが(場合によっては数が一番多いとされる巨人のファンも)シーズンの早い時期にこの欲求不満状態におちいる。またサッカーの場合は1部2部入れ替えがあるため、下位のチームはまた別の盛り上がりを見せるが、野球でこのシステムをとるにはもっともっと球団数を増やす必要がある。
MLBは現在球団数が30あるが、2リーグ、各3地区にわかれているため、通常シーズンの勝敗数競い合いは各地区4,5チームの中で問題になる。このため半数以上の球団のファンが優勝争いへの興味を長きに渡って味わえる。
2.オールスター戦、日本シリーズの意義
2リーグ存在の必要性でオールスター、日本シリーズをあげる人も多いが、個人的にはオールスターはまあ、絶対ではないかなという気がしている。今年こそパリーグの必死さと新庄の類稀なパフォーマンスで盛り上がったようだが、2リーグだからといって、こうした現象は毎年続くと保証されているものではないからだ。一昔前から見ればオールスターは日米とも確実に縮小傾向にあるわけだし。
ただし、日本シリーズには2リーグという前提は非常に重要。ここでアメリカはワイルドカードを含めた地区対抗からワールドシリーズまで一月近い戦いが続くわけだが、これはある程度参考にしたいかも。というのも、アメリカのこの長期のチャンピオンシップというのはおそらく4大スポーツの競合ということによると思われるからだ。いうまでもなくアメリカの4大スポーツといえばアメフト、バスケ、野球、ホッケーになるわけだが、実際これら全てを熱心に見ているアメリカ人なんてそれほど多くはない。バスケは大好きでも野球は全く興味ないなんて奴も多いのだが、いわゆるたいていのスポーツ好きは、それぞれプレーオフの優勝決定戦はどれも見てたりする。アメリカではシーズン最後の優勝が決まる時期も、野球(MLB)は10月、アメフト(NFL)は2月、ホッケー(NHL)は5月、バスケ(NBA)は6月と時期が分かれている。それほど熱心ではないファンでもそれぞれの時期になると優勝占いを語りだしたりする(野球以外に関しては私がそう)。通常シーズンはほとんど見てないのじゃファンとはいえないという向きもあるだろうが、実は非常に重要。ここで集中的にお金を稼げるからだ。各スポーツのプレーオフやファイナルといえば高視聴率を稼ぐため広告料も莫大。試合の入場料も良い席は、パンパでなく高い値段をとる。普段見ていないファンも注目させることでそこに大きな収入源が生まれる。一回の巨人戦での放映権料などよりも、こうした優勝決定戦などで高収益を産むシステムがつくれれば、いまの情けないオーナー達の姿勢や、優勝したら赤字になるなどという問題も改善の方向に向かうだろう。
3.地元意識はなんと言ってもTVがカギ
恥を承知ではっきり言おう。サンディエゴに来ることが決まるまで、地元球団はパドレスということさえ興味ありませんでした。そんな私でもいっぱしのパドレスファンを名乗るようになったのはやはり報道の影響が大きい。だって毎晩TV中継が見れるんだもん。シーズン前でもパドレスのニュースや選手の話題がとりあげられてるんだもん。当たり前だ。だから(私はアンチだったが)日本人の多数が巨人ファンなのも当たり前だ。このTVの話では日本テレビ局という全国ネットの問題と、日米の国土の広さの違いがよく挙げられるが、本当にそれで日本で全国で巨人戦を中継しているのは止むを得ないことなんだろうか?
確かに地方のTV局の独自性は日本では小さく、ゴールデンタイムには東京キー局の配信番組で全国どこでも同じ番組をやっている。そんな中で全国で人気のある番組をカットして地元のプロ野球を中継したりしたら反感も多いだろう。しかし一つだけ簡単に振替の利く番組がある。巨人戦だ。もはや巨人戦は高視聴率番組ではなく時には10%を切るお荷物番組に成り下がっている。各地方でいままで放送していた巨人戦を他の球団の番組に振り返るだけでようは足りる。既に今年地元球団を迎えた北海道日ハムなどはこの手法で高視聴率を稼ぎ始めているらしいし、後は忍耐だろう。根気良く放送を続けていれば絶対に地元ファンは増え始め、視聴率も取れるようになる。文化を育てるのはメディアの仕事だろうが、巨人人気と小泉政権にぶらさっがりぱらしが年々ひどくなる中央のメディアはまったく期待する気になれないので、地方メディアに頑張って欲しいところ。
一方、TVにあたっては球団側の協力体制もカギ。私がパドレスの選手の顔と名前を覚えたのは試合中継と並んで、CMの影響も大きい。地元ではPETCOパークのCMに多数の選手が出てくる。これは以前書いたとおり。選手たちもまぬけなCMながらこれで顔を売って給料をもらっているという自覚があるのだろう。新庄はMLBの常識に照らしてもずばぬけたパフォーマーだと思うが、そこまでいかなくても選手のファンサービスの意識は平均してアメリカのが高いように思う。
4.球場はやっぱりドームじゃないほうが気持ちいい。でも応援は鳴り物も好き
自宅からアクセスが良いこともあって、今年もすでに何試合かPETCOパークで観戦している。日本にいるときはもっぱら東京ドームと西武ドームで日ハム戦を観戦していたのだが、比較すると屋外の球場の方が断然気持ちよい。(西武ドームは工事1年目の天井が空いてた時は好きだったんだけどね。雨が多い日本でも客席はあまり濡れずにすんだし)アメリカではドーム球場はだんだん撤廃の方向にあるし、どの球団も週1回程度のデーゲームが必ずある。これは生で観戦したくなる環境という意味でやはりおすすめ。まあ雨の多さの違いという気候的な問題があるので簡単でないことはわかるのだが。
一方で、ここ10年ぐらい日米とも球場観戦で気に入らないのが球場側の放送による強制的な応援。(スピーカーとかバックスクリーンとか使って拍手を強要したり、試合の途中でいちいちBGMを使ったりする奴ね) どうも機械的でテンポが悪いと思うのは私だけだろうか。外野席の鳴り物応援団の完成度の高さは日本独自のものだと思う。試合の流れに関係なく単調でうるさいという人も多いようだが、実際に試合を観てると、やはりここ一番という場面では自然と応援にも力がはいってるし、試合の盛り上がりにつれ内野席の一般客もいつのまにか一緒の応援になったりする自然さが、球場内の放送なんかよりもずっといきいきしているので、これは日本独自の姿で続けて欲しい。もっとも本当にいいプレーを見たときのMLBでの球場総立ちのスタンディングオベーションなどは日本にも浸透すればいいなと思うところではあるが。
とりあえず、思いつくところから書き始めたが、きりがなさそうなので、今日のところはこのへんで。






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