90日以上米国に滞在する場合には、入国前にビザを取得することが求められます。
ビザの手配は種類にもよりますが、遅くても4ヶ月前までに準備に動き出す必要があるでしょう。アメリカでは9.11テロ以降、ビザの審査がうるさく なっており、手続きの増加や取得までの期間がさらに延長されるなどのことが懸念されます。時々で情報が変わることも多々ありますので、必ず米国大使館の公式HPで 状況を確認しておきましょう。また、大使館指定の旅行代理店などを通じて手配できる場合は、申請から発行までの期間は比較的短くすむようです。会社の業務 派遣などでビザを申請する場合はこうした旅行業者を使えるのか確認しておきましょう。なお、ここにある内容はあくまで2003年時点での自分の経験をもと にかいていますが、ビザ手続きに関してなんら保証するものではありません。詳しくはこちらなどもご参考下さい。
ビザの種類はいろいろありますので、こちらなどを参照のこと。ここでは比較的一般的とおもわれる。Eビザ、Fビザ、Jビザ、Mビザなどに共通すると思われる内容について述べます。
私の経験から、おおよその流れは以下のような感じです。
〜4ヶ月前:必要申請書類など情報の入手
〜3ヶ月半前:海外での受け入れ先(学校や会社など)へ必要書類送付の申請
多くのビザの場合、発行には米国での会社や大学など受け入れ先の発行する書類が必要となります。相手の事務局によっては対応がとろかったりするこ とも多いですし、郵送で受け取る必要がありますので、送付期間だけでも1週間以上かかるわけです。連絡を入れてから書類が手元にそろうまで1月から1月半 はかかると見ておいた方がよいでしょう。先方へのメールや電話でのこまめなフォローも必須です。ちなみに、これらの米国で発行してもらう書類は、その後あ なたが合法的にアメリカに住んでいることを証明するうえで、ビザ以上に大事な書類となります。
〜2ヶ月半前:①ビザ申請書類の記入
必要書類の大半は米国大使館のHPから入手で きます。ほとんどは自分で記入できると思いますが、日付の記入順序(月、日、年)がまぎわらしいものが多いので注意。おそらく面倒なのは、米国滞在中の生 活資金を証明するための書類の準備です。会社派遣の場合は、自分の収入を金額(ドル換算)で証明できる英文書類を会社に用意してもらうのが良いでしょう。 学生で仕送りを受ける場合は、親などの支払能力を証明するものが必要になると思います。自分の貯蓄額なども場合によっては証明がわりになることもありま す。日本の銀行で自分の預金残高証明書を英文で発行してもらえるので準備しておくと良いでしょう。なお、このような生活資金の支払能力を示す証明書はビザ 申請時だけでなく、渡米後、アパートなどの各種契約などでも必要になることが多いので、出来るだけいろいろと集めておいた方が良いでしょう。米国は具体的 な数字を求める国ですので、これら証明書には具体的な金額が必須になります。有名国立大学や国際的に名の通った大手企業の署名がある書類だったとしても、 金額が書いていないと相手にされないこともよくあります。日本ではあまり求められないことですので注意しましょう。
〜2ヶ月半前:②申請写真の撮影
ビザの申請写真はパスポートのそれよりはるかにうるさいです。サイズはもちろんのこと、2003年時点では背景は白のみとされていました。これは うすく水色がかった背景なども認めないという非常に細かい条件です。いささかばかばかしいとは思いますが、一度大使館まで足を運びながら、写真が認められ ず、再度写真撮影、面接予約などの手続きで3週間以上ビザ取得に余計な時間がかかってしまったという例もあるそうです。インスタントの自動撮影機などは避 け、ビザを扱ったことのある写真屋さんに撮影をお願いしたほうが良いでしょう。
〜2ヶ月半前:③大使館へのビザ申請面接の予約
2003年8月以降、米国ビザの申請者のほとんど全員に面接が義務付けられました。東 京の大使館もしくは大阪の領事館のいずれかに面接を受けに足を運ぶ必要があります。面接には必ず予約が必要です。普通はFAX付きの電話から大使館の自動 応対サービスを使って予約します。すいている時期であれば、1週間後ぐらいのスケジュールでも予約できますが、特に学生の入学準備渡航時期前の予約が集中 する5月〜7月などはなかなか予約がとれない可能性もあります。早め早めの手配が必要ですが、予約した日には手元に必ず全ての申請書類(米国側から送って もらうものも含めて)がそろっている必要があります。予約一日ごとに申請料がとられ、キャンセルは出来ませんので、見切り発車で予約だけ先にすませること のないよう気をつけましょう。
〜2ヶ月前:大使館での面接
上記の手続きを全て済ませたら、いよいよ予約日の面接です。当日は遅くても予約時間の1時間以上前に到着するようにしましょう。予約書にはおそら く30分前程度にくるようにとか、早すぎても入館できないなどと書いてあるかもしれませんが、少なくとも2003年9月時点では、大使館の入館時のセキュ リティ・チャックが非常に厳しく、はっきり言って、大使館の門の前から中の面接受付窓口にたどり着くまで2時間近くかかる状態でした。まず大使館の門のま えで、来訪理由を尋ねられ、手荷物の検査を受けます。次に門をくぐってから建物に入る玄関にて、今度は国際空港と同様の手荷物検査を受けます。金属探知機 をくぐる他、持ち物の中で全ての電子機器(PC,PDAからカメラ、携帯電話にいたるまで)は持込が出来ず、守衛に預けることになります。なるべく手荷物 は少なめにしておいた方が良いでしょう。
無事セキュリティチェックを抜けることが出来たらいよいよ面接です。面接といっても、人数が多いので、指定された各窓口にならんで、ガラス越しに 簡単な質問を受け、答えるものです。業務派遣や著名大学への入学など比較的しっかりした理由がある人は拍子ぬけするほど簡単な質疑を2,3されるだけでお 終いということも多いので、あまり気にする必要はないでしょう。ただし、近年はビザの発行件数を制限したい方向に動いているようですので、フリータや単な る短期語学留学での渡米を考えている人は、きちんとした渡米の必要性、ビジョンを述べられるように準備しておきましょう。面接開始後、こうした動機の弱い 申請者のビザ不許可が増えているようです。「俺はアメリカで夢を追いたいんです!」なのてのではダメでしょう。
面接で仮許可のお墨付きがもらえたら後は、待つだけです。通常の場合は一月半程度、大使館指定代理店を通じて手配した場合は3週間程度でビザが手 元に届きます(ただし混雑期など状況がかわることもありますので注意!!あくまで保証するものではありません)。なお、この間パスポートを大使館に預けた 状態になりますので、面接後、ビザと同時に返送されるパスポートを受け取るまでは、短期でも海外には出られません。
以上が、おおよそのビザ取得の手続きです。昨今の国際情勢を考えると準備は少しでも早く始めるに越したことはありません。大使館はどこよりも厳格な お役所仕事をします。「米国での仕事がはじまっちゃうんです!」とか「大学の入学日に間に合わなくなるんです!」などという言い訳は一切受け付けてもらえ ませんので、お気をつけて。
米国入国時
税関にてパスポートに貼られたビザと、ビザの種類に応じた同封書類(DS-2019やI-20など)を見せます。米国では2004年1月以降、ビ ザ入国者に対しては、サイン、指紋押捺、写真撮影の3点が新たに義務付けられたとのことです。あまり気持ちの良いものではありませんが、あきらめましょ う。指紋はどうせ米国の運転免許をとる際に登録されてしまいます。
なお、ビザとは、長期滞在者が米国に出入国するときのみに確認を求められるもので、実は滞米中はビザ自体はほとんど意味を持ちません。逆にあなた が合法に滞米していることを示す書類は、ビザ発行前にビザの種類に応じて準備した関連書類(DS-2019やI-20など)と、入国時にパスポートに貼っ てもらうI-94という紙がそれにあたります。これらの書類が滞米中は非常に大事なものなので、パスポート同様、絶対なくさないよう管理しましょう。




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