ここでは新規のアパート契約を行う手順について紹介します。学生でホームステイを希望する人や一軒家を借りたい人には、あまりお役に立たないかもしれませんが、あくまで私の経験に基づいてということで。
1.アパートを探す
現在ではアパートを探すにもいろんな方法があります。渡米前にもインターネットを使って、Apartment.comやForRent.comなどでかなりのアパートの検索が出来ますし、各都市の地元新聞のHPなどから新聞広告に出ているアパートの紹介を探すことも出来ます(サンディエゴの場合であればSan Diego ReadersのClassified などからも検索できます)。アメリカの中でも、都市によって家賃の相場は全く異なりますので、事前調査としてインターネットは上手く活用したいものです。 ただし、この時点であまり絞り込むのはどうかと思います。アメリカでは同じ市内でも通りによって、治安の安全なところと、あまり治安の良くないところが はっきり分かれています。ネットでいい物件だと思って、いざ行ってみたら、かなり治安の良くないところだったという可能性もあります。ネットではおおよそ の部屋のイメージと家賃の相場を確認しておくのが良いでしょう。
実際にアメリカについてから、アパートを探す場合もいろんな方法があります。一番良い方法としてはまず地元のスーパーマーケットに行ってみることです。多くのスーパーのお店の前には新聞の自販機などに交じって"FOR RENT"や"Apartment magazine"といった無料の週刊情報誌が置いてあります。また日曜日の新聞は多くの広告と物件紹介のコーナーが充実していますので、タイミングがあえば新聞もチェックしてみましょう。これらの情報誌で自分の希望するアパートの候補をかなり探せるはずです。
2.候補のアパートをめぐる
アパート情報誌などには借りたい場合の連絡先が書いてあります。連絡先は大きく分けて、不動産屋さんのケース、大家さんのケース、とアパート自体 に備え付けのビジネスオフィスのケースがあります。不動産屋さんの場合は、見つけたアパート以外にも似たような物件を他に紹介してもらうことも可能でしょ う。個人経営の大家さんのようなケースは下見に当たってアポイントをきちんととっておく必要があります。しかし、現在では一軒家の貸家を探す場合はともか く、アパートの下見でこうした不動産屋さんや大家さんに連絡するケースは少なくなってきているようです。
アメリカのアパートの多くは大型化あるいは大手の会社経営になってきています。日本と違い、多くのアパートにはプールやフィットネスセンターなど の共用設備があります。こうしたアパートでは日本のマンションの管理人室に相当するビジネスオフィスをたいてい持っています。このようなタイプのアパート ではビジネスオフィス内にレンタルオフィス、リースオフィスといった名前の入居者受付窓口を直接アパートに備えています。この場合は、情報誌で家賃などの 条件があうところを絞った後、直接そのアパートに行って下見や契約交渉をすることが可能です。たいていはアポイントメント無しでいきなり訪れても大丈夫で す。空室の入居者募集をしているアパートは、ビジネスオフィス付近にたくさんの風船を掲げていたりしますので、何の情報が無くてもそうした風船を頼りに、 住みたい土地のアパートを直接廻って見るというのも手でしょう。
アパートを選ぶ際には人によって基準は違うと思いますが、日本と違う点でチェックしておきたいところをいくつか挙げておきます。
・立地条件・・・ やはり住むなら治安の良いところにしたいものです。職場や友人などその地元に知り合いがいる場合は、街の特徴を良く聞いておきましょう。実際に下見をして みるとだいぶ様子がわかると思いますが、アメリカの町は昼と夜でずいぶん雰囲気がかわることろもあります。契約する前にアパートの周囲の夜の雰囲気も確認 しておきましょう。昼はきれいな表通りなんだけど、夜になると真っ暗になるとか、ホームレスがたむろしていた、などというところはあまりお勧め出来ませ ん。
・セキュリティ・・・ 平均的に必要なセキュリティレベルというのは、都市によって全然状況が異なりますので、出来るだけ地元の人(出来れば地元にいる日本人など自分と生活レベ ルの近い人)の話を集めておいた方が良いでしょう。セキュリティが強固なほど安全というわけでは必ずしもありません。逆にやたらセキュリティが厳重なとこ ろはそれだけ周りの治安が良くないという場合もあります。ニューヨークでは高層アパートなどドアボーイもいるところの方が良いなどという人もいますが、サ ンディエゴでは逆にドアの鍵以上のセキュリティロックは全く無いところでも、たくさん日本人も住んでいるような治安の比較的安定した地域もあります。
・台所の換気・・・ 一般にアメリカのアパートのキッチンは日本に比べて換気効率が悪いところが多いようです。こちらの人はあまり油もの料理などしないのかもしれませんが、日本人で料理を普段からするのであれば換気面はよく確認しておくのがベターです。
・バスタブの深さ・・・ 日本のような浴槽はまず期待できません。シャワーだけではという人は、なるべくお湯を深くはれるバスルームを気にして見ると良いでしょう。またシャワーの勢いは一定で調節できないタイプがほとんどですので、シャワーの勢いが自分に合うかどうかも見ておくのもポイントです。
3.アパートの契約をする
希望の物件が決まったらいよいよ契約です。アメリカは契約社会ですので、こまごまと書かれたたくさんの英語の契約書を確認させられることは、めず らしくありません。面倒ですが、契約内容の確認はきちんとすませましょう。たいていは担当の人が説明しながら確認を求めてきます。時間をかけてでも納得す るまで説明が先に行くのをストップしてもらうなど、きちんと確認して進めることが大事です。英語がわからなくても恥じることはありませんので、辞書を片手 に納得いくまで立ち止まりましょう。カリフォリニアは特に英語の出来ない人にも比較的寛容な場所です。その程度の時間を惜しんで先へ先へと急がせるような アパートや、英語がわからないのを嫌がるようなアパートは、むしろなにか問題を隠そうとしているんじゃないかと疑ってかかるぐらいの方が良いでしょう。ア メリカはお客が強い立場の国です。辛抱強く待ってくれるアパートの方が信頼できます。あまりに契約書の把握に時間がかかりそうだと思ったら、一日契約書を 持ち帰らせてもらってホテルでよく読んで、翌日に正式契約するなどの提案をしてみても良いかもしれません。
とはいえ、多くの人にとっては契約書を一から十まで内容把握するのは大変ですので、最低でも以下のことはきちんと契約前に確認しておきましょう。
・敷金と解約条件・・・ 一般にはレンタルとは月毎とかの短期の契約、リースとは半年とか1年の長期の契約を指します。レンタルは比較的簡単に解約出来る代わりに、家賃の値上げの 可能性があります。リースの場合、期間内の解約に関しては難しいものがありますが、契約によって条件が異なりますので、万一、契約の途中でアパートを引越 したくなったときに、どの程度の費用がかかってしまうのか、よく内容を確認しておきましょう。またDepositとして敷金を取られるケースの場合、ア パート解約時に返ってくる可能性がどのくらいあるかも確認しておきたいです。一般に(特にアパート解約と同時に日本に帰ってしまう場合など)ほとんど Depositは返ってこない覚悟をしておいた方が良いようです。その意味では少ないDepositで契約できる方が良いでしょう。
・アパートに損害が生じた場合の責任所在・・・ これは自分がアパートに損害を与えてしまった場合と、アパート側が自分の財産に損害を与えた場合の二通りあります。多くのケースでは故意でなくても、自分 がアパートに損害を与えてしまった場合は、自分に責任がかかってきますので、火災保険などにはあらかじめ入っておいた方が良いでしょう。またアパートのス プリンクラーの稼動で自分のベッドや電化製品が使えなくなってしまった場合など、誰に責任があるかなど、予測できる事故のケースの条件は確認しておいた方 が良いでしょう。




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