CDの輸入制限につながる著作権法改正案が日本の文部科学委員会で修正無しに可決されたようですね。
これはアジアからの「還流CD防止」が目的とされているが、全ての洋楽CDの輸入禁止も可能と法解釈できる法案なため、良識派の洋楽ファンの反対運動やブログも数多く目にしていたのだが、結局通過したうえにあまり大手メディアでの報道もあまり詳しくないようである。(日本でのメディアの様子はネットでしかしらないので、なんとも言えないのだが、とりあえず見つかった記事はITメディアしかなかったので冒頭はこれをリンクしてます。あまりソフトバンク好きじゃないんだけど)
この件についてあまり詳しく知らないという方は、こちらのブログ記事などが、問題点がまとまっていてわかりやすいと思う。
そのうち、私も日本に帰る身なので、これで輸入CDが買えなくなるのはたいへん困る。
日本のレコード会社および政治家はまた大きな過ちを犯していると思う。80年代にMTVを通じて大流行した洋楽の購買者数が減ったのは、レコード会社の圧力により、洋楽の新譜が発売から1年間レンタル禁止の措置をとられた時期と同じであったと記憶している。今回も既得権を守りたい連中のために、マーケットのシェアを落とすことにしかつながらないだろう。
今回はブログを中心にあちこちで反対運動が盛り上がっていただけに、それが反映されなかったことはことは残念でならない。
ただ、これで終わりにしてはいけないだろう。at most countableさんの「本当の「闘い」はこれから」という姿勢は大事だと思う。日本人はとにかく過ぎてしまったとこをあきらめてしまううちに政治家にいいようにされてしまっている気が・・・
同時に、こんな日本のレコード業界はユーザの方で見限ってしまうことも必要ではないだろうか。
例えばiTunes Music Storeである。私も本来はダウンロード購入より、ジャケットのちゃんとついたCDをアルバムで買うほうが好きなのだが、将来欲しいアーティストの曲が手に入らなくなってしまっては元も子もない。
iTunesがダウンロード販売を米国内でしか認めていないのは、他国の曲の販売権をクリアにしてからという思惑があるのだろうが、Amazonが国際化しているように、ネットのボーダレスな流れを止めることは誰にも出来ないだろう。技術的な問題は単純に現在iTunesがアメリカ国内の口座のクレジットカードしか認めていないということだけだ。
彼らが海外のクレジットカードを受入さえすれば、即座に日本からでもあまたの洋楽曲をitunesを使ってダウンロード購入できるわけだ。(別にiPodを買わなくても、購入した楽曲でCD-Rを焼くことはもちろん可能)
そこでちょっと私の英語練習ブログの方でAppleへの嘆願書を稚拙ながら書いてみました。
法案が通ってしまった以上は、自分たちで購入ルートを模索しなくてはならない。
みなさん、どんな形でもいいから既成の大手CDレーベル以外からでも洋楽を確保するための形を考えて行動してみませんか?
#ちょっといつもと内容の違うエントリでがらにもなくトラバ飛ばしまくってますが、今回はかなり頭にきてます。しかし最近日本からくる政治がらみのニュースはほんとに嫌なものばかりになってきている・・・
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