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June 08, 2004

Comments

chika

こんにちは。Trackbackありがとうございました。

「Googleの創設者たちは、そんなビジネスのことなんか何も考えずにただ、ひたすら面白い技術を追求していたら、結果的に今の地位にたどりついたのかもしれない。」

そうでもないかも;-) 創業直後に「今年中にIPOする」と言ってたらしいです。「ひたすら面白い技術を追求していたら、結果的に今の地位にたどりついた」みたいな、かっこいいことを聞いたり読んだりしますけど、実情は、シリコンバレーで成功した人たちは、やっぱりビジネス面でもどうやって儲けるか真剣に考える人が殆どです。逆に、「技術さえ追求すれば金はついてくる」という発想で、唯我独尊になって失敗した人たちの話はよく聞きます。

「技術者はその人のマネージメント感覚が信用できるかどうか、どうやって判断出来るのだろうか。その経営の専門家は、起業しても長くは持たないだろうから、一山あてて一度金を得たらさっさとおさらばしようと考えているかもしれない。」

一山あてるのは並大抵のことではありません。なので、一山当ててくれるなら、その後おさらばされてもあまり困らないのではないでしょうか。別の人を呼んでくればいいだけですよね。また、パートナー氏が一山あてたら、技術者本人も一山当たってるはずですから、それを元手にもっと面白いこともできるかも。起業は、今あるものを奪いあう「ゼロサム」ではなく、互いのパイを莫大に広げる、ということですので。

それでは。

TAK

コメントありがとうございます。
(トラックバックの時にうっかり二度打ちしてしまったようです。ご迷惑をお掛けしました)

『実情は、シリコンバレーで成功した人たちは、やっぱりビジネス面でもどうやって儲けるか真剣に考える人が殆どです。逆に、「技術さえ追求すれば金はついてくる」という発想で、唯我独尊になって失敗した人たちの話はよく聞きます。』

やはり、そうなんでしょうね。「物を売る」という形のシンプルなビジネス体系の業種にいても、価格競争の中でいかに効率をあげるかはたいへん難しくなっているわけで、ましてやインターネット、ITがらみの業種ではさらに考えなくてはやっていけないだろうことは想像がつきます。

『一山当ててくれるなら、その後おさらばされてもあまり困らないのではないでしょうか。』

まあ、一山がどの程度の山かにもよると思いますが ^^;
ただ、この見解は実際に多くの起業の実情を見ているChikaさんならではのものとは思いますが、言葉から連想するものを考えると、若干文面どおりには同意しかねるところがあります。

「一山あてるのも大変なんだから、きっかけさえつかめば瞬間最大風速だけで勝負できる」という風潮が強まるのはいささか行き過ぎなんではないかと・・・
おそらく競争原理の中で結果として技術やシステムが進化していくのだから一時だろうとなんだろうととにかく前に進むのが大事という思想だと思いますが、
個人的には恒久的とはいかないまでも息の長い技術を生み出す方向を目指したい。(終身雇用になれた日本の発想を引きずっているとは思いますが)理由は、

1.事業の盛衰のサイクルが早くなりすぎると、たんなる断続的な点になり、技術としての進化につながらなくなってしまう。
2.目先の話題性や数字を追い求めることで、本来の意味のある事業でなく、詐欺まがいの金儲けに走る連中が増える。(私はアメリカの特許制度や裁判制度はとてもまともとは思ってません。が、そうしたものを増長し、悪用する会社がのさばる方向になることを懸念してます)

GoogleのIPOでの四半期の短期的予測は発表しないといった条件もこうした短期決戦の行き過ぎを抑えたいとの気持ちからでしょう。

というわけで、将来に希望を持って、この業界で働く技術者を増やす意味でも、もう少し見通しが利くビジネスモデルが見えるとよいのになぁと思ってます。

syulen

ちょこっと遅くなったのですが、コメントを。

「技術」を「販売する」という発想だと、どうやっても行き詰まりを感じてしまうのではないでしょうか。
「情報を所有することに価値がなくなった」のが正しいとするならば、「技術」にしても「販売する」ことは出来ないものだと思います。
『そんなビジネスのことなんか何も考えずにただ、ひたすら面白い技術を追求していたら、結果的に今の地位にたどりついたのかもしれない』とありますが、追求したのは、技術ではなく「ユーザーのニーズ」では無いでしょうか。

「技術」が何のためにあるかを考えないで、「技術」のみを追求すれば、行き詰ってしまうのは、ある意味当然といえるかもしれません。

『実情は、シリコンバレーで成功した人たちは、やっぱりビジネス面でもどうやって儲けるか真剣に考える人が殆どです。逆に、「技術さえ追求すれば金はついてくる」という発想で、唯我独尊になって失敗した人たちの話はよく聞きます。』
上の文の、「技術さえ追求すれば金は付いてくる」には、私もとても違和感を感じますが、それを「ユーザーのニーズさえ追及すれば金は付いてくる」もしくは「ユーザーのニーズさえ満たせば金は付いてくる」という表現にすれば、しっくりくるのではないでしょうか。

これからの技術者に必要なのは、まずいったん「技術」を捨てて、「ユーザーのニーズ」を考えるということのような気がします。
技術は、ユーザーのニーズを満たすためのものだと思いますから。

TAK

syulenさん、コメントありがとうございます。

技術者は、「ユーザーのニーズ」を追求すべきという点については同感です。
ただ、特にネットにからんだビジネスというものの難しい点は、「誰もが欲しがるようなものを提供できたものが、必ずしもそれで食べていけるかどうかわからない」ということだと思ってます。残念ながら常にお金がついてきてくれるとは限らないのではないでしょうか。

例えば優秀なフリーソフトを提供している人たちの多くは必ずしもそのソフトをつくることは本業ではなかったりします。趣味の領域で社会に貢献できているというのは素晴らしいことですが、一方で、ソフトづくりで生活を支える収入を維持できる見通しがたっていないからというケースも多いのではないでしょうか。

私はインターネットを取りまく経済構造の変化は、これまでの産業構造の変化のなかでも非常に大きなものだと感じています。「誰もが持っている財の有無と関係なく、世界中の情報を共有できるようになる。」これはとても素晴らしい変化です。ただ、同時にそれを支える技術で食べていくことも難しくしているという側面があるでしょう。ネット社会を支えている底辺の力が弱くなってしまうと、この素晴らしい変化そのものが維持できなくなったり、悪い方向にすすんでしまうことを私は懸念してます。

「ユーザーのニーズを満たす良い技術をもったものが成功できる」ようにするために、経済構造をもう少し勉強してみることも大事なのではないかと思ってます。

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