今日の英単語 "Inauguration" ・・・就任。開業。特に大統領の就任式(選挙翌年の1月20日)を指すことが多い。
昨日はブッシュ大統領2期目の就任式だった。アメリカはこれ一色。中継や録画をちらちらとニュースで見てたのだが、いやはや大掛かりなイベントである。雪が降ったあとの寒そうなワシントンDCでパレードを見に来ていた米国人の数もものすごい。日本で首相の就任式でこんなことはまずない。比較できるといえば皇室のイベント(昭和から平成に代わったときとか、皇室内での結婚祝賀イベントとか)ぐらいだろう。アメリカには国の象徴がない分、大統領がその役割を努めてる分もあるのかなという気がした。その象徴がブッシュというのはなんだかなという気も多分にするわけだが・・・
9/11テロ以降、最も大規模な国家行事とあって警備はものすごく厳重。パレードの通り沿いでは、一般客が見れる通りは前面を警備が二重三重で囲んでおり、ブッシュ大統領と夫人が乗ったリムジンは暗めのガラスで覆われてまま。その車自体が何重もの護送車と並行するSPに囲まれており、せっかくパレードを見に行った人も、ブッシュの姿を確認できた人はほとんどいなかったんじゃないか、という感じ。一応ホワイトハウス直前の1ブロックは完全に身内だけで周囲を囲まれたブロックながら、大統領本人が車から降りて、周囲に手を振りながら歩いていたが。CNNはこの中継の間中、いかに警備が入念に行われているか、FBIがどのような対策を講じているかばっかりを解説してた。
アメリカでは50局以上あるケーブルTVに加入している人が多いが、このうちCNNなどのニュース専門局を含め、10局ぐらいは午前中にニュースを流している。今回の就任式にかぎらず、政治上の大きなイベントや大統領演説の時間は、この各局とも全く同じ映像を流す。ただ今回はC-SPANというチャンネル(2局チャンネルを持ってる)はC-SPAN1で他局と同じ就任式の様子を流し、C-SPAN2では同時に会場のすぐそばで行われていた、抗議演説をずっと中継していた。こうしたバランスがまだとれてるというところは救われる。
就任に当たっての演説は既に日本の多くのメディアが伝えていると思うが、こちらが気になるのは「自由の拡大」を実現する具体的な手段だけですね。自由と民主化のプロセスだとかなんだかんだいいながら戦火を拡大するのだけは勘弁。
ちなみに一夜明けて、アメリカの今朝のニュースや各紙の社説を見ていると、就任式や就任演説そのものに対しては(敬意を払ってか)割と好意的な反応が多いよう。ただし、就任式後および今週毎晩のように行われていた祝賀パーティに対する批判が、かなりあちこちででている。戦時下の就任式で、しかもイラク選挙を目前に控え、自爆攻撃などが激化し、米兵やイラク国民が苦しんでいるこの時に、豪華なパーティなどで無駄金使って騒いでる場合か、という話。
これからの4年間を考えると、どうにも希望より不安の方が先に立つわけだが、暗い気持ちになったら、しょうがないのでこれでも見ますか。
# 今朝の体重70.2kg (いかんいかん、最近更新が不定期なのに合わせて記載を忘れてた)
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