てなわけで昨日はSweden vs Mexicoのサッカーの試合を見てきた。
夜8時からのキックオフだったのだが、会場のPETCOパークに着いたのは7時半前。会場周辺はみなメキシコ人ばかりである。もともとアメリカ全体でも現在メキシコ系移民の数はかなり多い上、サンディエゴは国境にも近いので、普段の街中でも30%ぐらいの人はメキシコ系で、スペイン語が飛び交っている様子というのは特別珍しくもないのだが、今日は周りで聞こえるのはほんとにスペイン語のみ、英語は全く聞こえない。まるでメキシコにいるかのようだ。みなとても陽気なんだけど、何言ってるかさっぱりわからんぞ・・・
仕事のスケジュールなどが微妙だったので、前売りは買っておらず、そのままBOX Officeに向かったのだが、これがものすごい行列。30分以上並んで待っていたが、いよいよ窓口が見えてきたというころに思わぬ混乱が始まる。試合開始時間になってしまい、痺れを切らした行列待ちの連中が列整理のポールを至るところで倒してしまい、行列は一気に無秩序状態。皆がいっせいに押し競饅頭の状態で窓口側に進むような感じにまってしまった。これは下手をすると暴動と化したり、圧死する連中が出たりするんじゃないかと不安がよぎったが、列がぐちゃぐちゃになったあとも割と多くの人は冷静だった。といっても激しく押し合いに近い状態ではあったが。会場側の警備は人が全く足りず、当初列整理をしてたのは女の子のバイトだったりでこうなってはなにも出来ない状態。10分ぐらいして警察が数人整理しようとしにきたが、遅すぎ。「二歩下がれ、二歩下がれ」の連呼で窓口周辺に多少の空間は出来たものの無秩序になった列は修復不可能。こうなっては要領よく前に進んでさっさとチケット買うしかない。まあ親善試合だったからこの程度ですんだものの、これがカップ戦だったり、W杯予選だったら混乱の中でけが人が多発しててもおかしくないぞ。サッカーに無理解なアメリカの主催者側が、盛り上がりと当日券しか買わないメキシコ人気質をなめて判断してたわけだが、今後のためにもPETCOパークの管理側には猛省を促したい。
なんとか混乱を乗り越えチケットを手にしたものの、会場に入れたときには既に前半半分以上経過・・・。まあ自分も前売り買ってなかったんだからしょうがないとあきらめ試合に集中することにする。これまでにも書いてる通りPETCOパークは本来サンディエゴ・パドレスが本拠地をする野球場(多目的用途では設計されてない)なんだが、この日は写真の通り内野のベース周辺とマウンド位置に芝を引き、むりやりサッカー場にしてた。まあでも見る分にそんなに違和感はない。しかしちょっと問題だったのが、ほとんどの客がメキシコ人のため、場内アナウンスから電光掲示板の表示まで全部スペイン語・・・全然わからん。試合はやや引き気味のスウェーデン・チームに対してメキシコ側が攻める機会が多く、観客は盛り上がっていたものの、ゴール前の詰めがどちらも甘い感じ。ただどちらもフォワードからバックまで短い距離を保ちながら移動するコンパクトなサッカーを展開していた。
メキシコファンの応援は鳴り物を結構使っていた。太鼓やカンカラを鳴らして手拍子の音頭を取るほか、W杯メキシコ大会でもやたら鳴っていたホーンを吹いてる人が目立つ。ただW杯の時などはたしか「プワー」といった感じの車のクラクションにも似た高い音がメインだったように記憶してるが、目立つのはもっと大きなホーンで「プオーン」といった感じのやや低めの音が特徴。甲高い音でない分、それほど耳障りではないかも。ただ、スタンドのあちこちでトイレット・ペーパーの束を放り投げるのはやめなさい、メキシカン。
後半になり、スウェーデンの攻撃の頻度もだんだん上がり、一進一退を繰り返すが、もう一つ試合展開的には盛り上がりが出ないまま、結局0−0で終了。観客もややブーイング気味。久しぶりに、そしてアメリカでは初めて生で観たサッカー観戦であったが、試合の印象よりも最初から最後までメキシカン・パワーに圧倒されたままの一日だった。
# 今朝の体重 70.2kg
なかなか大変そうな観戦でしたね。でも楽しそう。他国のA代表の試合を、一方の(ほぼ)ホームで見られる機会もなかなかないですからね。写真を見る限りでは、結構人も入っていたようで。
私も行きたかったなあ。フットボールのプレーオフにゴルフ観戦と、最近あちこち行き過ぎてたんですよねえ。
Posted by: haru | January 28, 2005 at 09:02 PM
当日券買いはとにかく大変でした。
スタジアムの電光掲示板で発表された入場者数は3万7千人強でした。前日の新聞では前売りは2万枚ぐらいしかさばけてないと書いてあったので、1万5千人以上が当日券売り場に殺到した勘定ですね。
まあでも面白い体験でした。
Posted by: TAK | January 30, 2005 at 08:01 PM