さて、今夜のアカデミー賞の授賞式。「アビエーター」と「ミリオン・ダラー・ベイビー」の一騎打ちだろうと予想されていたが、蓋を開けてみれば「Million Dollar Baby」の圧勝だった。助演女優賞をケイト・ブランシェットがとった「アビエータ」に対して、「ミリオン・ダラー・ベイビー」は最優勝作品賞とクリント・イーストウッドの監督賞、ヒラリー・スワンクの主演女優賞、モーガン・フリーマンの助演男優賞と主要部門のうち4つを独占という結果。(残る主要部門である主演男優賞は「Ray」のジェイミー・フォックスが前評判通りの受賞)
前のエントリで書いたとおり、私個人としてはあまり「ミリオン・ダラー・ベイビー」を高く評価してなかっただけに、あまり納得のいかない結果ではあったが、巷の評判からいえば、大番狂わせのない妥当な選考ってことになるんだろうか。しかしどうして誰も彼もが絶賛してるのかね、「Million Dollar Baby」・・・
アメリカではスタンダップ・コメディの売れっ子として有名でアカデミー賞の司会としては意表をついたクリス・ロックの起用もさほど面白いものではなかったし、個人的にはあまり印象に残らない今年の受賞式でした。
【2/28追記】
トラックバックしていただいたボストン便りさんのところでも詳しくかかれてますが、あちこちのニュースによると、アカデミー賞の前日に毎年発表される今年のワースト映画に贈られるラジー賞(Razzie: Golden Raspberry Award)。今年は"Catwoman"と、”華氏9/11”に出演していたブッシュ大統領らの一騎打ちだったのだが、この授賞式になんと最悪女優賞を受賞したハル・ベリー本人が賞を受け取りに会場に現れてました。この賞で実際に受賞者が登場するのは当然ですがめったにないこと。しかも片手には2002年にとったオスカーを持って当時の受賞時の様子を自らパロディにしていた模様。
こちらの記事(英文)からスライドショーとビデオをリンクして見ることが出来ます。日本文の記事はこちら。
毎年受賞者本人は無視を決め込むこのレジー賞でのパフォーマンス。ハル・ベリー、気に入った!早速話題の駄作"Catwoman"のDVDを借りてこようと思います。 ^^)
TAKさん、こんにちは。エントリーの中で、私のブログまで紹介して頂いて、ありがとうございました。
TAKさんもHalle Berryのラジー賞での受賞の様子をご覧になりましたか?クリス・ロックがアカデミー賞のオープニングで、「アカデミー賞はグラミーやトニー賞と違って、ノミネートされた人たちが授賞式でパフォーマンスすることが無い」と言っていた後に、ニュースでレジー賞でのハリ・ベリーを見たので、レジー賞での彼女の演技に余計に感心しました。地元の新聞の記事によると、彼女は涙まで流していたらしいです。
Posted by: elle | February 28, 2005 at 08:04 PM
elleさん、TB&コメントありがとうございます。
昨日の朝のニュースでラジー賞の様子をちょっと見て、思わずWebで映像をアップしてるところはないか、あちこち検索しちゃいました。ハル・ベリーはオスカー授賞後も、大物役者らしくなく、ある意味、意表をつくような映画に出演し続けていて面白いなと思ってましたが、今回も役者が違うという感じで楽しませてくれましたね。
もっとも過去にオスカーを取ってるからこそ出来る余裕かもしれませんが。
Posted by: TAK | March 01, 2005 at 07:16 AM