ついに我らがサンディエゴ・パドレス、今季最後のホームゲームを迎えた。30日の最終戦は当然Sold Outが予想されたので前売りでおさえておいたのだが、その前日の29日も仕事上がりにだめもとでPETCOに直行したら当日券で入場できた。
で、まずは29日。先発はD.ウェルズ。今季はつくづく私の観戦日程は彼のローテと同期してしまっている。初回に2点をいきなり失ったが、6回裏チャンスをつかみ3−3の同点までもつれこむ。結局延長戦となるが、10回裏パドレスチャンスをつかみ無死2,3塁でサヨナラのチャンス。1点失ったらSFジャイアンツはサヨナラ負けの場面で、パドレスの打順は9番代打のバスケスから上位打線に廻そうというところなのだが、なぜかバッテリーは敬遠の満塁策。ノーアウトなので1点もやれない以上、他のランナーが埋まっていようがいまいが、全ての打球に対して、本塁で刺すしか無い場面で、わざわざクリーンアップまで打線を廻してくれるとはなんて親切な。血迷ったかジャイアンツ。さらにジャイアンツ陣の迷判断振りは続き、1番ペイトンが倒れた後、2番ロレッタのライトフライをジャイアンツのライト、モアはファールエリアまで突進し、落とせばファールになる打球をキャッチ。3塁にした走者ロビンソンがタッチアップしてサヨナラ。ついてないジャイアンツは捕球したモアがそのままファールグラウンドにあるブルペンマウンドでこけて、しばらく立ち上がれず。パドレスわずかながらのワイルドカードへの望みをつなぐ。観客は大喜び。サヨナラの瞬間はあたりの連中誰かれかまわずハイタッチの応酬しちゃいました。
しかし、この最後のジャイアンツのあわてぶりも、ファンとしてはPETCOパークにいた観客の圧倒的な歓声のプレッシャーが後押ししたのではと思うほど観客席は良い雰囲気だった。これが明日で今年最後なのはちょっと寂しい。
そして、ホーム最終戦の30日。しかしながらこの日は最終戦と呼ぶにはいささか頼りないパドレスの試合運びで終わってしまった。先発はイートン。序盤は力強い投球を見せるも4回に崩れたところを立て直せず4失点。パドレス投手陣は前日も含めボンズは敬遠抜きでほぼ完璧に抑えてたんだが、そこで集中力を使ってしまうのか前後で打たれる。またこの回は、ファーストゴロだったボンズの打球を、この最終シリーズいいところで凡退ばかりしていたネヴィンがエラーしてしまい、さすがに味方観客からもかなりのブーイング。その後も打線は追いつけそうな気配のないまま1−4でホーム最終戦を勝利で飾ることは出来なかった。ワイルドカード争いも可能性は天文学的に低い感じ。
試合終了後、ほとんどの客はがっくりして帰ってしまったが、今季最後ということで簡単なセレモニーが催された。選手&コーチ陣が全員グランドに登場し、背番号順に整列。同じ数のファン代表もグランドにあがり、背番号の若い選手から順に場内アナウンスで名前が呼ばれ、選手が自分のユニフォームを脱いで、一人ずつファンに手渡すというもの。アナウンスで名前が呼ばれると人気のある選手は球場に残っているファンから大きな歓声と拍手を受ける。聴いてた感じで各選手の人気度はこんな感じ。
グリーン>ホフマン>ボウチー監督、アキ大塚>ロレッタ、クレスコ、ピーヴィー>ウェルズ、ネヴィン、イートン、ジャイルズ>others
グリーンはここ3週間近く指の骨折で欠場しており、ファンにとっては久しぶりに見れたこともあるのだろうが、今年はとにかく彼が人気を集めた。新人で金髪ながらどことなくおどおどした田舎臭さを残した中年奥様殺しのルックス。やや不安定で巨人の仁志あたりはきっと認めないだろうながら、体勢を崩しても体の柔軟性からアウトにとる魅せる守り。打率は平凡ながら、期待を持たせる思いっきり引っ張ったホームラン性ファールフライの連発と、それなりの勝負強さ。全国区とはいかないまでもスターの要素は十分に持っている。
大塚も日本人という贔屓目を抜いてもパドレスの看板選手の一人になったと思う。もっともシーズン当初の神がかり的な活躍は中盤以降やや不安定になり、まだまだホフマンには敵わない実力のなか、「ヨッシャー!」の気合と地元チャンネル4SDでマットが繰り返す怪しげな日本語のものめずらしさでファンの注目を集めた部分は多分にあるのだが。なんにせよ日本人ファンしか注目してない選手ではなくなった。パドレスファンなら誰もが知ってるし、「ヨッシャー!」「ハチミツ!」「ヘンカキュウ!」は多くの人に知られる日本語となったことだろう。
MLBは日本に比べ選手の新旧後退や移籍が頻繁に行われるので、自分にとってなじみになったこの選手たちの何人が来年も再来年もパドレスでプレーし続けるのかはわからないが、今後も彼らには出来るだけ頑張ってほしいものである。
# 残りアウェーでの3試合となったパドレスは本日AZでのD'バックスとの試合に勝利したが、ワイルドカード首位のヒューストン・アストロズも勝ったため、残り2試合でゲーム差3となり、ワイルドカードの望みは完全に0となった。
残念だったが、1シーズン、お疲れ様。
追記:今、4SDでパドレスの名プレーシーンのダイジェストの映像をバックにエアロのDream On かかってるよ・・・ ああ、ほんとにシーズン終わったなって感じ・・・
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