日本は梅雨のうっとおしい時期だろうが、実は年中暖かで冬のないサンディエゴも6月の今の時期はあまり良い天気とはいえない。南カリフォルニアで太平洋岸に面した都市ではこの時期雲が多く、気温もニューヨークより低い日が続くのだ。
といっても相変わらず雨はぜんぜん降らないし、気温が低いといっても60-70°F(15-20℃)なので、日本から見れば贅沢な悩みであるが、毎日見れるのが当たり前と思っていた太陽をほとんど見ない日が1週間も続くと気分も晴れない。というわけでこの時期独特の雲の多い気候をサンディエゴでは"June Blue"というのだそうだ。
とそんなすっきりしない天気に追い討ちをかけるように、嫌なニュース。イラクで韓国の人質がついに殺害されてしまった。犠牲となった方には哀悼の意を表します。
日本政府は邦人人質無事救出の際にはイラク聖職者協会とのコネクションによる外交力がものをいったのなんのといっていたのだが、今回隣国である韓国に対してもそのコネクションをいかした協力で実を結ぶことはできなかったのだろうか。(そもそもどれだけ協力したのだろうか?その辺の政府コメント、報道がほとんど見当たらないところをみると何もしていないのかもしれない。イラクの治安を回復させる大義があるのなら多国籍軍に参加するより、外交力で多くの国の人命を救う方がはるかに重要なことだろうに)
おそらくイラクからみて、韓国と日本をいうのは非常に似た立場にある。だからこそ日本は、今韓国で起きていること、これから起きることをよく見えおかなくてはいけないと思う。近い将来同じことが日本で起きる可能性が非常に高いのだから。
既に韓国では「復讐」心から治安部隊だけでなく、戦闘部隊を派遣すべきだという多数の世論や、テロに屈しないためにも世論を一つにまとめるべきだといった報道がなされている。「韓国政府の対応を非難する遺族」の声も報じられてはいるものの、政府の派兵に反対する集会の参加者はわずか160名など、発狂しかねない世論の流れにあらがう声はもやは風前の灯火なのかもしれない。
日本で今後同じことが起これば、間違いなく今の韓国と同じ状態になるだろう。そのとき国の方針に反対する声を出すことは非常に難しくなる。しかし怒りの連鎖や国民が集団ヒステリーに近い状態で下される判断は決してためにならない。
私たち、特に今の日本政府の対応や自衛隊の派兵に疑問を持っている人たちは、いま声を出さなくてはいけないと思う。犠牲者がでてからでは遅いのだ。
ここを政治的なブログにするつもりはないのだが、「私はイラクへの自衛隊派兵には今でも反対です」
思想・信条・団体によらず派兵に反対する全ての運動を支持します。
海外からとなりますが、次の参院選選挙では在外選挙投票をするつもりです。現与党には投票しません。(>南カリフォルニアに住んでいる人向け、在外選挙投票のしかたはこちらを参考)
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