LIVE AID
85年7月13日に行われた米英同時の大チャリティコンサートのライブが20年して遂にDVD映像化されたもの。伝説となっているなロックイベントはウッドストックを筆頭に数多くあるが、このLIVE AIDは自分がリアルタイムで記憶してる最初の歴史的イベントといっても良いので個人的には思い入れが強い。(あれから20年か・・・ぐわ年取った・・・)
当時は日本ではフジテレビが生中継してたはずだが、やたらCMでブツ切りにされるは、アナウンサーが何を根拠にしたのか「(当時ヒットしていたジョン・レ
ノンの息子)ジュリアン・レノンを交えたビートルズの再結成があるかもしれません!」などと、米英の音楽ファンは全く期待すらしてなかったガセ情報をやた
ら連呼してて、洋楽が定着しきっていなかった当時の日本で無理やり視聴率を稼ごうとしていた見苦しさが記憶に残っている。
で、その長編コンサー
トが4枚組みで堂々DVD化。ビデオ映像として公式に発売されたのは今回が初めてなので自分も20年ぶりに視聴した。もっとも残念ながら全てのパフォーマ
ンスは収録されていない。ドラムにPhil Collinsを迎えたLed Zeppelinの再結成とか抜けてるんですよ(Jimmy
Pageがへろへろだったので保存版に耐えないというのはまあわかるのだが・・・)。ただDuran Duranの演奏は3曲も入っててPower
Stationの演奏が入ってないのがちょっと残念。
あらためて見てみると20年たってるだけあって見てたはずなのに忘れてるシーンとか、間
違って記憶してるシーンとか結構ある。U2は"Sunday Bloody
Sunday"ではデビュー当時よくやってた大きな白旗を振りまくってたような気がしてたんだけど、それは無かったし。見所というかやっぱりいいなと思っ
たのはElvis Costelloの"All You Need Is Love"のカバーとかQUEENのパフォーマンス、最後のKeith
Richards&Ron Woodをバックに歌うBob Dylanとかあたりですね。発起人であるBob
Geldof率いるBoomtown Ratsもなかなか。米英を飛行機で渡り活躍するPhil
Collinsとかも同時を思い出すな。この頃仲直りしてないというか険悪だったのかCrosby, Stills&NashとNeil
Youngがそれぞれ別のステージだったり、Mick JagerはTina Turnerと、Keith&RonはBob
DylanとのパフォーマンスでRolling Stonesとしてはやってなかったりするあたりも当時の音楽状況が思い出される。時代性かPaul
Young,Hall & Oates, REO Speedwagonあたりが、他の顔ぶれに比べでしゃばりすぎかなとも思ったり。
個々では特に伝説の名演というほどのパフォーマンスではないのだが、顔ぶれを含めた全体の雰囲気に当時の洋楽のパワーが感じられる作品となってます。
"Do They Know It's Christmas","We Are the
World"のオリジナルPVも収録。当時のこの盛り上がりって、パンク以降、商業的には成功進化を拡大していたものの、文化としての意義を見失いつつ
あったロックが出来ることを模索してた最後のあがきだったのかなとも改めて思ったりした。
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