My Aim Is True / Elvis Costello
傑作である。
エルビス・コステロのデビュー作。パンク全盛の中で、きちんとした音楽的バックを持った多彩さが他のパンクとは一味違っていた。その音楽性(とファッションもだな)は日本のミスチル等にも大きな影響を与えてる。ほとんどのアルバムで常に高いクオリティを保っているアーティストだし、特に彼のRhinoレーベル在籍時のアルバムはどれもおすすめなんだが、この1stアルバムは中でもお気に入りの一枚である。1分半という非常に短い時間ながら強烈なインパクトを持つ(1)で幕を開け、そのまま曲調は多彩ながら一気に最後まで聞かせる勢いがある。彼の魅力はやはりくせのあるコード進行とメロディラインにある。個人的にはアレンジ面で、オルガン、キーボードのはたしている役割が面白いなと思う。一度気に入ると病みつきになる類である。レコード会社移籍後はクラシックや弦楽器との融合や、バンドスタイルへの回帰など今も1枚ごとにその多彩さを広げているアーティストだが、その彼の魅力が最初のこのデビューアルバムで既にぎっしり詰まっていたというのは驚きである。
最近は落ち着いたムードの曲のイメージのが強いようだが、一癖も二癖もあるミュージシャンである。ちなみに現在の奥さんはジャズ・ボーカルの分野で最近ヒットを飛ばしているDiana Krallである。しかし怒れるパンク青年はこの頃痩せてたんだよなぁ
これも全曲お勧めだが、LPレコードで発表当時のA面(1)-(6)は特に良い。(5)は今なおすたれぬ名バラードである。
(1) Welcome To The Working Week
(2) Miracle Man
(3) No Dancing
(4) Blame It On Cain
(5) Alison
(6) Sneaky Feelings
(7) Red Shoes (The Angels Wanna Wear My)
(8) Less Than Zero
(9) Mystery Dance
(10) Pay It Back
(11) I'm Not Angry
(12) Waiting For The End Of The World
(13) Watching The Detectives
(各曲のタイトルをクリックするとHMV オンラインが提供する30秒試聴のリンクに飛びます。試聴にはWindow Media Playerなどwmaファイル再生用のプレーヤーがインストールされている必要があります)
<オリジナル 1978年>
このアルバムが気に入った人には
・Armed Forces / Elvis Costello
・Spike / Elvis Costello
・Glass Houses / Billy Joel
Comments