Aerosmith: You Gotta Move
去年の春にブルース・カバー・アルバムを出したエアロスミスのライヴDVD。といっても選曲は前作中心というわけではなく、キャリアの中からバランスよく収録されている。
80年代後半に"Permanent Vacation","Pump"等のアルバムで復活し第2期黄金期を築いた彼らだが、それ以降のライブ映像と言うのはきちんとパッケージ化されてなかったので、そういう意味では貴重なDVDかも。ただ、ライヴCDとして2枚組みで出された"A Little South of Sanity"
ほどのボリュームや充実感はない。特典映像もあわせると21曲収録されてはいるんだけど、なんとなく余裕で演奏してると言う感じだし、構成もアメリカの
TV特番で編集されたものそのままらしく、曲間に余計なインタビューやバックステージ演奏が入ったりしてる分、ライブとしての臨場感がいまいち持続してな
いのがちょっと残念。コンサート会場に2時間いるかのような編集を期待したかったところ。
ちなみにライブでは客席の様子がずいぶん映っているの
だが、いささか驚いたのはアメリカの客層が結構若い。アメリカではベテランのコンサートなどでは40代50代でも結構積極的に楽しんで踊ったりするのが普
通なんだが、逆にそのアメリカで、未だ若い客層も目立つっていうことは結構未だに現役感が強いバンドなのかな。日本でエアロスミスなんていったら中高生に
はまず受けないおじさん向けロックになってしまってる恐れもあるように思うんだが。
個人的には”Pump”か"Get a Grip"発表後ぐらいのアリーナツアーがエアロの一番旬なライブだと思ってるので、その時期の映像化に期待したいんだが、それまではこのDVDが一番ということかな。
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