2004年10月11日(月)
Vote for Change Tour @ MCI Center in Washington DC Ticket Price $75
(アルバム名をクリックするとAmazonでのCD購買情報に、曲名をクリックすると、Wal -mart Music Downloadなどのの視聴アドレスにそれぞれリンクします。曲の視聴にはWindows Media Playerが必要になります)
先にLAでRay CharlesのTributeコンサートに行ってきたばかりなのだが、実はこの週末ワシントンDCまでプライベートで旅行してました。コロンブスデーもつぶして土日月の日程で短時間ながらいろいろ廻っていたのだが、主目的はなんといっても、以前に行きたい!といっていたコンサート"Vote for Change"の最終日!実はチケットを手に入れていたのです!チケット$75に航空運賃$215!独身貴族にしか出来ない馬鹿な行為だとは百も知りつつ・・・
(今週は戻ってきてから仕事などあわただしく、更新がすっかり遅れてしまったのだが、一応当日の日付のままで)以下、当日の模様を、
会場はワシントンDCの中心部、The Mallと呼ばれる国会議事堂やホワイトハウスのある大きな公園地区のすぐそばにあるMCIセンター。駐車場所を懸念してかなり早めに乗り込む。
このコンサートは、ブッシュ現政権への不信から彼らの退陣を要求するかなり政治的主張の強いもので、趣旨に賛同するアメリカのロック・ミュージシャンが
多数参加しているもの。10月の初めから大統領選の票の行方が微妙な"Swing
State"と呼ばれる州を中心に各地でツアーが行われていたのだが、この日は事実上の最終日として、それまでは同日に複数の会場に分散してコンサートを
行ってきたアーティストたちが一堂に会するというもの。(実際にはメンバーのうちBruce
Springsteen含む数組はこの後13日にニュージャージーでコンサートを行っているのでそちらがツアーとしては最後。)
政治的主張の強いイベントだけあり、会場入り口の通路の反対側では、このツアー反対派(ブッシュ支持派)の活動家が「Bruceはサダム・フセインを助
けてる!」とか「R.E.Mはオサマビンラディンのために歌ってる!」とか曲解はなはだしいプラカードを掲げていたが、人数は20人程度で電波的扱いとい
うかほとんど相手にされてない。会場入り口側でも反対のチラシ配りをしている学生らしきグループがいたのだが、周りはコンサートの趣旨に賛同する入場客が
ほとんどの中で、ちょっとからかわれると、黙ってしまう状態。個人的にはブッシュ支持の保守派で運動してるやつというと、相当ふてぶてしいだろう印象が強
かったので、弱気なブッシュ支援家というのは予想外でかわいかったが。
さて、会場に入っていよいよコンサートである。客層はほとんどが白人。20-50代の年齢層といったところか。開演予定の午後7時ほぼ同時に、照
明がおち、ステージにメインの歌手が一同に並ぶ。いきなり、Jackson Brown, Michael Stipe(R.E.M), Eddie
Vedder(Pearl Jam), Bruce
Springsteen等といった面々である。会場はのっけから興奮。まずは演奏などのパフォーマンスはなく、今回のコンサートの趣旨を改めて簡単に説
明。客席からは歓声のほかに低い響きの声が響き、一瞬、ブッシュ支持派もしっかり入り込んでブーイングをはじめたのかと勘違いしたが、実際には
Springsteenの登場で"Bruuuuuuce!"の独特の声援があちこちで発せられていたのだった。
1.John Mellencamp+ Babyface
そして演奏が始まる。1組目はJohn Mellencampである。アメリカの田舎の似合う彼のスタイルはどちらかというと田舎のブッシュ支持保守層がファンについていそうなだけに、彼の出演はそれなりの意味があるだろう。"Paper in Fire","Authority Song","Pink Houses"など、彼の大ヒット曲というよりはコンサートの意味合いにあわせた選曲という感じの曲を約30分にわたり、計5曲ほど披露。個人的には彼の生ライブは実は初の体験だななどと考えながら耳を傾ける。
彼のステージの終了後John Mellencamp自ら、「セットを交換する前に今日のゲストに1曲披露してもらうよ」といってKenny “Babyface” Edmondsを紹介。彼はEric Claptonとの競作で日本でも知られる"Change the world"
を披露。曲自体はラブソングなのだが、タイトルは今日の趣旨にマッチしてるといえるだろう。ただ、正直Babyfaceの演奏に対して、客のノリはイマイ
チ。えっ?みんな知らないの?後でこっちの雑誌評などもみたが、どうもアメリカ白人一般層の中で彼の知名度はさほど高くないようだ。日本の洋楽ファンの方
が良く知ってそう。
演奏が終わるころまでには客席もほぼ9割が埋まった感じ。ここでアーティスト交代にあわせ舞台セットの変更時間が必要になるわけだが、今回は出演
組数が多いことを考慮してか、大型の回転式のステージが用意され、前方で演奏している間に、後方で次のステージセットを組み上げる方式をとっていた。昔の
ドリフやザ・ベストテンのステージセットで用いてた発想だね。実際には回転後も各楽器、アンプのコンディション再調整が入るので、交代時間0というわけに
はいかないが、通常この手のフェスでは30分以上かかるステージの交換時間が15分以下ぐらいには短縮されていた。各バンド異なる編成を取っていたし、会
場のPA規模を考えるとまあまあの出来だろう。
2.Jackson Browne, Bonnie Raitt, and Keb'Mo
次のステージはそれまでのツアーで一緒に回っていたベテラン3人のセッションだ。Jackson
Browneはアメリカン・フォーク・ミュージック、Bonnie
Raittはスライドギターを売りにしたカントリーブルース、Keb'Moは最近のアルバムが調子いいフォーク・ブルースとそれぞれの持ち味は若干異なる
ものの決して違和感はない組み合わせ。Buffalo SpringfieldのオリジナルでKeb'Moがアルバムでカバーもしている"For What It’s Worth"や、後ででてくるPearl JamもカバーしているJackson Browneの"I am a Patriot"など、こちらもコンサートの意義にあわせた選曲をしているようだ。Bonnie RaittとKeb'Moのギターフレーズの応酬などは演奏としても非常に面白く楽しめた。
3.Jurassic 5
続いては、今回の出演者で唯一のヒップホップグループの登場。なかなかいい雰囲気で、きっといいことも言っていたんだと思うのだが、この分野はかなり疎いうえ、コンサートでは歌詞は全く聞き取れなかったので割愛。(ファンの方ごめんなさい)
4.R.E.M.
ここからコンサートもいよいよ架橋という感じである。1曲目からいきなり "The One I Love"
である。観客大合唱!。ボーカルのMichael
Stipeは白いTシャツの上に上下白のスーツといういでたちで、相変わらず彼でなかったらただの変人扱いされそうな怪しげなくねくね動きを見せている。
2曲目ではPearl Jam のボーカルEddie Vedderが参加し、"Begin the begin"を披露。3曲目は「出来たばかりの新曲なんだ」とNew Yorkを歌った新曲。4曲目でお馴染みの"Losing My Religion"で観客を沸かせると、最後はBruce Springsteenの登場で"Man on the Moon"をデュエットする!いや短い時間に凝縮されているとはいえ豪華すぎます!個人的にはREMはそれほどのめりこんだバンドではなかったのでベスト盤に入っているような名曲で畳み掛けてくれてのはかえってよかった。今回のパフォーマンスを見てかなり好きになったぞ。
5.Pearl Jam
70年代のJTやJackson Browne,70-80年代のBruce
Springsteen,80-90年代のREM、90年代以降のPearl Jam,Dave
Matthewsと今回のツアーはかなり幅広い年齢層にアピールするよう考えられたラインアップだと思う。その中で比較的若い層にアピールするPearl
Jamである。正直このバンドもあまり詳しくないので曲目は割愛。ただ、3曲目ではTim
Robbinsがボーカルゲストとして登場し、デュエット。またこれまでのバンドはしゃべりで観客にメッセージを語りかけることはあまりなかったが、ボー
カルのEddie
Vedderは「とにかく皆選挙に行こう。投票日の(11月)2日は(日付の2もあらわす)ピースサインをして行こう」と選挙行動を積極的に語りかけてい
た。最後にはBob Dylanのカバー"Master of War"も披露。
6.James "JT" Taylor + Dixie Chicks
へビィなサウンドの次はアメリカの良心JTのギター弾き語りである"Secret O' Life"。その後アコースティック・スタイルなバンド編成になり、 Dixie Chicksとジョイントする。"Sweet Baby James"など 計5曲を披露するが、この間JTは饒舌である。(おそらくこの日のアーティストの中でもっとも発言していた)「僕たちは変えるべき時にきているんだ」「ここに集まっている皆はかしこい方に投票するわけだ」と積極的に呼びかけていた。
そのごJTはステージを去るが、Dixie
Chicksはバンドと残ってさらに2曲を披露。彼女らはテキサス出身ながら、イラク戦争が始まった直後、「ブッシュと同じ州の出身であることが恥ずかし
い」と発言し、地元を中心にFMラジオ局などから大々的なボイコット運動という嫌がらせを受けたことがあるのはアメリカ人(特にこのコンサートに集まって
いるような人たち)なら誰でも知っている有名な事件。ボーカルのNatlaie
Mainesは冒頭でそのことに触れ、「あの後、いろんな人に発言を撤回するよう、謝罪するよう言われ、いろいろ考えたわ」というと会場中の観客は
「NOoooo!!」「そんなこと考えちゃだめだー!」と悲鳴や激励。そして彼女は「そうよね。仮にそんなことをしたって、彼らにはflip-
flopper(立候補当初イラク戦略などで発言が定まらなかったケリー大統領候補にブッシュら共和党陣営がつけたあだな)っていわれるだけなんだから」
というと会場は大歓声。"Truth No.2"と"Mississippi"を演奏。
7.Dave Matthews Band
コンサートも始まって3時間以上たつが、いよいよクライマックスである。アメリカのライブバンドとしていま最も人気があるといっても良いDave
Matthews Bandの登場。日本ではなぜかあまり人気は高くないが、高い演奏技術と個性的なリズムを織り交ぜた実力派バンド。
1曲目からいきなり"Don’t Drink the Water"である。続いてアコギのイントロがかっこいい"One Sweet World"、"Joyride"。そして圧巻だったのが後半3曲!"Ants Marching","So Much to Say","Too Much"
と続くのだが、ぐんぐん引き付けるリズム!かっこよすぎ!! ファンキーなノリに多くの観客がその場で踊りまくっている。個人的には昨年末にNew
OrleansでみたDr.
Johnのライブに匹敵する感動。アメリカのポピュラー音楽の奥行きの深さを痛感させられる名演だった。このバンドも海外ツアーはやんないんだろう
なー・・・
8.Bruce Springsteen & the E Street Band
そして11時を廻ったところで、ついにオオトリの登場である。私自身もっとも見たかったバンドである。しかしながら、正直なところビミョーな感想を抱い
た。演奏はもちろんすばらしかったのだが、こうしたコンサートに強い趣旨が入ってしまうとBruceの場合、よく言うと中途半端が出来ない、悪く言えば上
手く立ち回りきれない。内心恐れていた通り、あまりに不器用にストレートに表現が出てきてしまうのだ。
まずはスプリングスティーン本人がアコースティック・ギターを抱えて一人で登場。ギターをかきならすが、その旋律はやがてアメリカ国家であるThe Star Spangled Banner になっていく。ジミヘンのような怒りの爆撃が表現されたものとはまた違う、だが、野球場で歌われるような全てを肯定するような響きでもない、彼ならではの独特の演奏。オープニングとして素晴らしい名演だ。
そしてステージの照明が明るくなり、バンドは"Born in the USA"を力強く演奏する。80年代後半以降彼はこの曲が政治的に利用されたり保守肯定的に使われることを強く嫌い、以降のライブでは演奏のスタイルを変えてしまった。スライドギターを怒りをぶつけるかのように鳴らし、周りの合唱をあえてはばむようなスタイルを
とってきた。だが、今日は久しぶりにオリジナルのレコードどおりのスタイルをとっている。コンサートの趣旨と観客が理解してくれているという気持ちの中で
あえて、はじめに表現したかったことを改めて提示して見せたのだろう。観客もそれを知ってかともに口ずさむものの、拳振り上げという感じではなく、あえて
この曲の歌詞を噛締めているようだ。
そしてたたみかけるように曲は"Badland"へと移っていく。"Big Man" Clarenceのサックスソロでは観客も皆大歓声!休みことなく、曲はさらに"No Surrender"
へと移る。オリジナルのアレンジのままである。そしてこれらの曲はこのコンサートのために考え抜かれて選ばれたこともファンにはよくわかる構成だ。しか
し、この辺から自分の心の中に小さな違和感が芽生え始めていた。盛り上がりとしてはすごいのだが、彼の曲はあまりに力強すぎるのだ。そのことは後でさらに
語ることにする。
ここで一息つき、今回のコンサートツアーでゲストとしてともに廻っている元CCR(Creedence Clearwater Revival)のJohn Fogertyが紹介されバンドに合流する。CCRといえば60年代にアメリカで" Proud Mary","Have You Ever Seen The Rain?"などヒットを連発したバンドで、John FogertyはそのCCRのリーダー兼メインボーカルである。彼をメインボーカルにすえ、彼の新曲"Deja Vu"、そしてベトナム戦争を題材にした"Fortunate Son"を披露。個人的にはさらにCCRの曲もたくさん聴きたかったが、本日の編成ではとても時間が足りないのでJohnはここで一度ステージを去る。
続いてはBruce Springsteenの曲に戻るわけだが、ここでさらにゲストボーカルとしてREMのMichael Stipeが登場。Bruceとデュエットで"Because The Night"を披露する。すごい!目の前で見れているというのが信じられんくらいの感動。Michael Stipeは白のジャケットの上着を脱ぎ、Tシャツ1枚になるがこのTシャツはKERRYの文字が前面に入ったもの。
そして曲は"Mary’s Place"へと移る。2000年代になりBruce がE Street bandと久しぶりに作成した最新アルバム「Rising」
に入っており、前回のツアーから代表曲の一つとしてハイライトに用いられている曲だ。彼のライブの特徴でもあるシンプルなフレーズでアレンジされたバック
の繰り返しに乗せて観客に語りかけ、その後Call &
Responceで盛り上げるというスタイルがここでもとられる。そしてここでBruceは語りの中で、今の政治への不信、イラク戦争を初めとする外交の
矛盾、景気の割りに雇用が伸びずワーキングクラスの失業率が深刻なこと、などをストレートに話す。そして彼自身の立場として民主党のケリー&エドワード候
補への支持を明確に表明する。観客の大半は圧倒的な歓声で彼を支持する。そしてまた歌に戻り曲はクライマックスを迎えるといった感じ。
不満というわけではないが、やっぱりひっかっかってしまうものがあるのだよね。本来はデリケートな問題なのだが、彼の演奏そして主張があまりに単純化されて響いてしまうのだ。
70-80年代にかけて「世界最高のロック・ライブ」といわれた彼らのコンサートは、完成度の高い楽曲、社会的な詞の世界観、力強い演奏、そして
なによりアメリカのエンターテイメントがつまったロックンロール・ショー要素にあった。観客を魅了するその明快さはプログレやアンダーグランドなライブの
対極にあるといってもいい。その中でBruce自身は社会的なメッセージを曲に載せながら語ることも多々あった。それらはライブの記録として非常に優れた
アルバム「LIVE1975-85」の中で"Growin' Up","The River","War"といった曲を聴いてもわかるし、そうしたものを含めて私は彼のライブが大好きだし、来日公演もとても満足した。
ただそこには前提として、今日はRock'n' Roll
Partyを楽しみに行くんだというのがあり、その中で、「世の中のこんなことっておかしいよな?」といった主張に共感するレベルの話がBruceの口か
ら語られるのが気持ちよく響くというのがある。そこでは感じることがメインであり、それをどう受け止めるかは聴衆の各人の中で消化すべき話しとなる。同時
にBruceとE street
bandの演奏というのは非常に明快でわかりやすい。悪く言えばアメリカ独特の単純さとOptimismに満ちて聞こえてしまう。彼が政治を語ると、この
単純明快さが鼻につき違和感を持ってしまう場合もあるのだ。まして今回はコンサートそのものが反ブッシュという明快な前提を持っている。
おそらく日本でもそうであるように政治というものに対しては「ブッシュはごめんだけど、じゃあケリーで大丈夫か」みたいな不支持では同調できるが積極支持では同調できない、とかそもそも世の中そんな単純なもんじゃないだろという意識がかなりの人にあるだろう。
パフォーマー側の方法論としては、そうした違和感をやわらげるために、発言を政治の現状への皮肉程度にとどめておくとか、「とにかくまず投票すべきだ」
というだれもが反論しにくいレベルで抑えておくという無難なやり方もあるだろう。だが、Bruceにはそういう小器用さが無い。彼の中ではこのコンサート
の趣旨に賛同するからには、今の選挙制度でブッシュに反対する以上ケリーを強く押さなくてはいかない。具体的な政策の問題点について言及しなくてはいけな
い。彼自身がそういう責任感をしょってしまっているようだ。中途半端ではいられないのだ。
こうしたBruceの態度は私などの聴衆には多少の違和感を残したが、私がさらに本当に恐れているのは、今後の彼の活動に対して、今回のこうした動きが
きっとメディアに利用されてしまうことだ。そしてそれは、薄いファンや他の人々に対してBruce
Springsteenの歪んだイメージを植えつけてしまうことになるだろう。
"Badland","No Surrender","Mary's
Place"といった流れは、そうした違和感を感じながら聴いていたため残念ながら100%楽しめるものではなかった。(もちろん演奏そのものの質は良
かった) 個人的にはあと短時間とはいえ、アコースティックでスローなナンバーがほしかったな。だが時間が過ぎるのは無情なもので、ここでさらにREMの
ギタリストなどがステージに上がり、Springsteenの最後の曲の演奏である。そう"Born to Run"
だ。この曲もイメージとしては単純化されがちだが、Bruceの初期3枚のアルバムに収められた曲というのはどれも実によく出来ていて、曲のストーリー性
とともに、曲の構成もドラマティックに動いていく。これだよ、やっぱり!同じ勢いのある曲でも、"Badland"などのシンプルな構成の曲とはまた違
う。それまで感じていたような違和感を忘れて飛び込める独自の世界観があるのだ。というわけで最後は"Born to
Run"の世界に素直に没頭。やはりこれはこれで至福の時間。
Bruceのステージという形は一応終えるものの、そのままの状態で、今日のアーティストが皆舞台にあがり、フィナーレに2曲を全員で演奏する。
まず、1曲はElvis Costelloのカバーで"(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding"。サビの「Each タァーアァーフィイーラァー (time I feel like) this inside!」のところでは会場中大合唱!そして本当の最後は、Patti Smithのカバーとなる"People Have the Power"
である。このラストの曲をもともと知っている観客がどれだけいたのかはわからないが、シンプルで力強く今回の趣旨にもあった曲である。帰りの道すがら、多
くの人々が"People Have the Power!"とこの曲のサビのフレーズをくちずさんでいたのが印象的だった。
終わったのは深夜12時半過ぎ、実にスタートから5時間半の長丁場。いろいろ聴きながら考えさせられた点も多かったが、予期していた顔ぶれの豪華さ
以上に楽しめたライブ、特にREMとDave Matthews
Bandは個人的によりファンになった。自分にとっては西海岸から東海岸までわざわざ来る馬鹿をしただけの甲斐があったコンサートだった。
#なお、英語でかまわない方は、この全曲セットリストや代表的な発言およびコンサート評がこちらのサイトで見れます。
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