A Nod is As Good As a Wink... to a Blind Horse
/ Faces
傑作である。
Facesは前身であるモッズバンドSmall FacesからボーカルのSteve Marriottが脱退し、残ったメンバーに、Jeff Beck Groupで頭角を現したRod StewartとRon Wood(後にRolling Stonesのメンバーとなる)を新ボーカル&ギターに加えて70年代初頭に活躍したロックンロール・バンドである。音楽性からはRolling Stonesの弟分的存在であるが、この活動と平均してソロ活動もおこなっていたRod Stewartがボーカリストとして最も輝きを放っていたのがこの時期である。その後のRodのソロ活動等に比べると、このバンドは必ずしも巷で有名ではないのだが、個人的にはロックンロールという形態の中で最も評価してるバンドの一つ。
Facesの醍醐味はRodのソロ作も交えたライブ・パフォーマンスにあるが、その雰囲気に一番近いスタジオ作品をあげるとしたらこのアルバムだろう。ヒット曲(5)を含め、(1)、(7)(8)などのロックンロールナンバー、(3)(6)等のスローナンバーがバランス良く収録されている。彼らの特徴はギターやキーボードの素朴な味わいを生かしたラフなロックンロールと切ないスローナンバーにある。これにさらに枯れたような味わいを見せるRodの至高のボーカルが絡むのだから無敵だ。本作ではベーシストであるRonnie Laneのボーカル曲(2),(4),(6)も違和感なく配置されているが、RodとRonnie Laneの音楽性はその後だんだん離れていき、次作「Ohh La La」を最後にバンドは解散。Rod Stewartはイギリスからアメリカに活動拠点を移していくことになる。
(1) Miss Judy's Farm
(2) You're So Rude
(3) Love Lives Here
(4) Last Orders Please
(5) Stay With Me
(6) Debris
(7) Memphis
(8) Too Bad
(9) That's All You Need
(各曲のタイトルをクリックするとWalmart - Music Downloadが提供する30秒試聴のリンクに飛びます。試聴にはWindow Media Playerなどwmaファイル再生用のプレーヤーがインストールされている必要があります)
<オリジナル 1971年>
このアルバムが気に入った人には
・Ooh La La / Faces
・Every Picture Tells a Story / Rod Stewart
・Shake Your Money Maker / The Black Crowes
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