2004年6月13日(日)
Journey @ Del Mar Fairground Ticket Price $25
(アーティスト名をクリックすると、各アーティストの公式サイトに、アルバム名をクリックするとAmazonでのCD購買情報に、曲名をクリックすると、 Wal-mart Music Downloadの視聴アドレスにそれぞれリンクします。曲の視聴にはWindows Media Playerが必要になります)
今回はどうかなと思いつつ、行ってきちゃいました。Journeyです。ええ、Steve Perryはいません。ボーカルは"もどき" です。Journeyといえば、80年代初頭、ハイペースのアルバム作成とそこに含まれるキャッチーな数々のバラードを中心に一世を風靡したハードロッ ク・バンド。いまもほそぼそと継続して活動してます。けど、私自身最近のアルバムは買ってません。ごめんなさい。ただ、今回はチケットも安く、会場もうち から車で10分のところなんです。職場の友人らも行こうというし、結局お手軽さに負けちゃいました。
会場となるDel Mar Fairgroundはそもそも競馬場をメインとした一大遊技場。ビング・クロスビーが1937年に創設したという由緒ある場所である。中には競馬場のほ か、巨大遊園地、サーカス小屋、スロット場、市場、大ホールとなんでもある。今日のコンサートは競馬場の観客席に客を入れ、ターフの手前に特設ステージを 設けてのもの。5000人以上はゆうに入れる感じ。客層はやはり30代ぐらいの白人が中心。80年代当時に10代で熱狂していたファンが昔を懐かしんでく るパターンだろう。かなり女性の比率が高い。アメリカでは当時アイドル的人気が高かったのかも。
ライブは7時半開幕の予定に対し、10分遅れぐらいでスタート。前座はなし。オープニングは"Only the young"。 ボーカルのスティーブ・オブジェリーは「完全にスティーブ・ペリーのようなボーカル」という悲しいながらもファンの期待に答える見事な歌いっぷりである。 競馬場という雰囲気もあり、なかなかの観客数ながら、コンサートが始まってもスナックを買ったり、あちこち通路をうろつきまわったりと、最初はあまりコン サートに集中してない雰囲気が目立ったのだが、"Lights"が演奏されたあたりからステージに注目が集まり、その後「Departure」「Escape」「Frontiers」ら80年代初期のヒットアルバムからの曲が演奏されるたびに大きく盛り上がる。そうこれは懐かしのヒットパレードなのである。
とはいえ、やはり当時の曲の完成度が高かったことを改めて思い知らされる。自分自身、フルコーラスをたくさんの観客とともに合唱しながらニール・ ショーンのギターを聴いているとそのフレーズやアレンジの上手さに改めて気づかされた。悲しいのはそれが最近の曲に反映されきれていないこと。やはり、 S.ペリー、N.ショーン、J.ケイン3人の共作の時期がもっとも完成度が高く、なおかつキャッチーであったのだなと感じる。
コンサートの方は"Send Her My Love","Open Arms"という2大ヒットバラードで中盤のピークを迎える。"Open Arms"では皆、手を上に掲げておおきくゆらし、涙ぐんでる観客までいる。自分にとってもそうだが、多感だった青春時代の1曲ってやつですね。
その後も、新旧の曲を折りまぜ、コンサートは進む。途中、ニール・ショーンがボーカルもつとめ、Jimi Hendrixの"Voodoo Chile"を演るのだが、この選曲はどうなんだ?音楽性やファン層が一致してない気がしたが、予想通り観客の反応もいまいち。ジミヘンも好きなおじさんが盛り上がってたりもするんだが、ジャーニーにそういう色を求めてないのかあまり反応していない客の方が多かったと思う。
それでも、コンサート終盤にさしかかるとみんながお待ち兼ねの怒涛のヒット曲オンパレード。"Faithfully","Don't Stop Believin'","Separate Ways","Any Way You Want It" というこれでもかの並びに観客は歌いまくり、踊りまくり!!隣同士知らないグループでも関係なし。みな、お互いに顔をあわせては歌いあい、踊りあい、ほん とに曲を楽しんでます。この辺の雰囲気は席のスペースが広く、開放的な野外の競馬場という会場の良さがでているうえに、強力ヒット曲群の素晴らしさが素直 に楽しめたところ。
ただ、これだけ惜しげもなく演ると、アンコール用の曲がもう残ってないんじゃ・・・
案の定、"Any Way You Want It"のあと、メンバーが引っ込むと、満足げに何割かのお客は帰り始める。一応アンコールのコーナーはあったのだが、長いハーモニカソロを含む"Lovin', Touchin', Sqeezin'"ともう一曲(タイトル忘れました・・・)という中途半端な選曲でアンコール演奏中にも席をたつ客足が絶えないという、ちょっとかわいそうな展開・・・
間違いなく、偉大な一時代を築いたバンドなんだけど、観客の期待に答えるだけの構成にちょっとだけ自分たちの新しさもいれようとしたのか、そんなと ころどころ中途半端な展開にちょっと複雑な気分になってしまった一日。2時間強のコンサートを終えた帰り道、午後10時近いが会場の周りは依然として幻想 的な灯りに包まれた遊園地やサーカス小屋。このノスタルジックな雰囲気がまさに今日のコンサートにあっていたといえるかも知れない。
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